パリを歩くのに地図は欠かせませんね。ガイドブックのエリアマップなどで大体事足るでしょうが、道の名前が書いてあるのは主だった道だけで、住所が書いてあっても「ここってどこ?」と分からずじまいなんて事も。

 じゃ、地図を買って行こう!と思って日本の書店に行ってみても、売っている地図は折りたたみ式のもので現地で使うには広げなければならず不便ですよね。そんな時のためにパリの全ての道を網羅しているブックタイプの地図を紹介したいと思います。

 PARIS Atras(No.11)
 発行:Michelin社 8ユーロ

 左のような青色の装丁です。この地図はパリを60等分して2エリアずつの見開きになっています。

 アルファベット順の道名インデックス、交通機関や各国大使館の住所・連絡先をはじめ、レンタカー、デパート、美術館・博物館、警察・病院・郵便局、電話付きタクシー乗り場などなど、かゆい所に手の届くような1冊です。

 パリとは別にブーローニュとヴァンセンヌの森、ラ・デファンス、ランジス(郊外の青果食肉市場)、空港の地図も盛り込まれています。

 もちろんメトロとバスの路線図もありますよ。オール・イン・ワンなこの地図はとても重宝します。

 PARIS Atras par Arrondissements(No.16)
 発行:Michelin社 9ユーロ

 オレンジ色の装丁です。この地図はパリを区ごとに分けてあります。「Editions des Voyages(旅行版)」とあるように、ルーズリーフタイプなのでコンパクトで使いやすいです。

 アルファベット順の道名インデックスと、別地図としてブーローニュとヴァンセンヌの森、ラ・デファンス、ランジス、空港があります。

 メトロとバスの路線図もあって、必要最低限の情報はこれで十分でしょう。

 Le Petit Parisien
 3 Plans par Arrondissements

 発行:L'Indispensable社 7ユーロ

 左のような装丁です(紺色の色違いもあります)。区ごとに分けてある地図のダイジェスト版と思います。

 見開きで各区が載っていて、区ごとのメトロの地図→区ごとの基本情報→通りの地図(普通の地図)→バスの地図という順で1区から20区まで並んでいます。

 区ごとの基本情報のところでは、区役所、警察署、郵便局、美術館・博物館、市場開催日(朝市も含む)などの情報が詰まっています。

 発行元の社名は訳すと「不可欠出版社」。名前どおりのセンスの光る1冊です。
 これらの地図が手に入るパリの本屋さんをひとつ紹介します。名前はGibert Jeune(ジベール・ジューヌ)で下のロゴが目印です。

 メトロ4番線のサン・ミッシェル駅を降りて、サン・ミッシェル大通り方面出口を出たすぐ目の前です。1886年から続く本屋で、カルチェ・ラタンの中心地にあることから学生達でいつもにぎわってます。

 ここの2階に地図コーナーがあって、地図がたくさん並んでいます。品揃えはなかなかのものでしょう。その他フランス版各国の「地球の歩き方」もあるので、日本のどんな所が紹介されているか見てみてはいかが?

 ここに限らず地図はいろいろな所で売っているので、見かけたら一度手にとって見てみて下さい。パリを歩くのがもっともっと楽しくなるかもしれませんよ。