パリ南西の16区。ここにパリで一番広い道、フォッシュ大通り(Avenue Foch)があります。この道は凱旋門のあるシャルル・ドゥ・ゴール広場(Place Charles de Gaulle)から伸びる12の道のひとつです。

 道幅は120m! 中央のゆったりとした2車線と両端に1車線ずつの計4車線。その車線にはさまれて広い緑地帯が続いています。この緑地帯が道幅をかせいでいるんですけどね。

 元々貴族や資産階級は3区のマレ地区に住んでいましたが、19世紀後半からブーローニュの森に近い新興地に移ってきました。邸宅の建ち並ぶこの界隈と凱旋門とを結ぶ幹線道路として整備されたのがフォッシュ通り。

 1875年に完成した時には森の大通り(Avenue du Bois)と呼ばれ、今の名前になったのは1922年です。当時の交通手段の馬車がすれ違う際にぶつからないための十分な道幅と、優雅さを引き立てるための緑地とでこの広さになリました。
 ('01.7.16 Paris/Avenue Fochで撮影)

↑道名プレート
↓通りの向こう側が見えない…