ルーヴル宮殿の中庭に当たるカルーゼル広場(Place du Carrousel)から宮殿のアーチをくぐり、カルーゼル橋(Pont du Carrousel)でセーヌ川を左岸に渡ると7区のヴォルテール河岸(Quai Voltaire)に出ます。この河岸は超高級古美術商が集まるカレ・リヴ・ゴーシュ(Carre Rive Gauche:左岸の正方形)の一辺をなしています。

 7区のカレ・リヴ・ゴーシュはこのヴォルテール河岸の他、サン・ペール通り(Rue des Saints Peres)、ユニヴェルシテ通り(Rue de l'Universite)、バック通り(Rue du Bac)の4本の道で囲まれた地域のことです。

 7区は18世紀には王家とそれを取り巻く貴族たちの居住区で、今でも由緒正しい貴族の末裔や大ブルジョワが住んでいます。超高級古美術商が集まっていても需要があるってことですね。お店に入るのもちょっと勇気が必要かも。。。

 さてこのヴォルテール河岸の名前の由来は、言うまでもなく啓蒙思想家であり劇作家・小説家のヴォルテール(本名:Francois Marie Arouet フランソワ・マリ・アルエ)です。27番地の建物の壁に「ヴォルテールは1694年11月21日、パリに生まれ、1778年5月30日にこの家で亡くなった」とプレートがありました。 ('01.7.14 Paris/Quai Voltaireで撮影)