マレ地区の目抜き通りの一つ、フラン・ブルジョワ通り。たくさんの目を引くお店が立ち並ぶこの通りは、3区と4区の区境になっているので、道名プレートも3区と4区の2種類あります。偶数番地が3区側、奇数番地が4区側です。


 ちなみに「フラン・ブルジョワ」とは中世期では赤貧の人たちのことを指して、税金を免除される特権を持っていました。かつては保護施設もあった程。フランス革命によってフラン・シトワイエン通りと名前が改まりましたが、1868年にフラン・ブルジョワ通りに戻っています。

 この通りの1番地bisにかわいらしい窓の絵がありました。ウェイターさんがひょっこり顔を出してます。カンカンポワ通りのものは本物と見間違うほどですが、ここのは愛嬌がありますね。日曜日でも開いているお店が多いこの地区は、程よい賑わいが一年中絶えません。

 21番地と29番地のお店は、今では靴屋と洋服屋になっていますが、掲げられている看板は「Boulangerie・Patisserie(パン屋・お菓子屋)」とあります。一時代前はパン屋さんだったのでしょうか? 字体や施されている絵はなかなか美しいものです。
 ('02.12.1 Paris/Rue des Francs-Bourgeoisで撮影)