「パリで一番長い道」で紹介したヴォージラール通り(Rue Vaugirard)。トピック内では1番地の写真のみですが、最終番地近辺に足を運んだついでに15区のヴォージラール通り周辺を歩いていると、マドモワゼル通り(Rue Mademoiselle)に出くわしました。

 一般的に未婚の女性や若い女性を意味する「マドモワゼル」ですが、ここでは、かつて中部フランスにあったベリー(Berry)地方の公爵の娘(1819-1864 後のイタリアのパルマ公爵夫人)のことです。近くにあるサン・ジャン・バプティスト・ドゥ・グルネル教会建設時に礎石に携わったことから、この道の名前に採用されました。

 このマドモワゼル通りの中程で交差するジョセフ・リウヴィル通り(Rue Joseph Liouville)からは頭をのぞかせるエッフェル塔を眺めることが出来ます(下写真)。住宅街の建物群から垣間見るエッフェル塔というのも悪くないなぁと思いますが、いかがでしょう。

 また近くにある15区役所の裏手には壁アートが! 下の写真中央の建物と右下の木が絵です。立体的に見えますが、そばに寄って見ると平坦な壁。パリのあちこちにこういった「だまし絵(トロンプルイユ)」があります。('02.5.27 Paris/Rue Mademoiselleで撮影)