安くて美味しい、これぞ大衆食堂
 カルチェ・ラタンのムッシュー・ル・プランス通り(Rue Monsieur le Prince)にあるレストランを紹介します。今回はこれぞパリの大衆食堂!といった感じの「Polidor ポリドール」というお店。


 このお店の創業は1845年。当初は乳製品販売のお店で、看板にCremerieとあるのはその名残だそうです。150年以上の歴史を感じさせるお店の構えですね。
 かつては詩人アルテュール・ランボーも通ったこのレストランはお値段も手ごろ。昼で8ユーロ、夜でも15ユーロもあれば懐かしささえ漂う家庭の味を十分に堪能できる事でしょう。

 煮込み料理など温かい料理が中心で、夜ともなると常連さん達でしょうか、店員さんともかなりの顔なじみのようで楽しそうに声を掛け合っています。ちょっと年老いた人もたくさん来ていたのは、長い間愛されている証拠でしょうね。

 右のは'96年10月に総勢5人で行った時の注文表。僕はRagout de roignon(牛の腎臓の煮込み)を食べました。なかなかクセのある字ですがRagout(ラグー:煮込み)の文字が中段にあります。とろとろになる程のラグーは美味しかったですよー!

 roignonの意味が分からなくて、注文を取ってくれたマダムに聞いてみると、にこにこしながら自分の腰の辺りをパンパンとたたいて「ここにある内臓よ!」と示してくれました。

41, Rue Monsieur le Prince - 6区
TEL:01-43-26-95-34
時間:月〜土 12:00-14:30,19:00-24:30
    日 12:00-14:30,19:00-23:00
定休:なし
仏語メニューのみ

メトロ最寄駅:
Cluny La Sorbonne
(クリュニー・ラ・ソルボンヌ)徒歩10分
Odeon
(オデオン)徒歩10分
Luxembourg
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