ーロはフランス、ドイツ、イタリアなど公式採用12カ国と、それらと流通条約を結んでいるモナコなど4カ国、計16カ国で使われています。1ユーロ=100ユーロセント。

 ユーロ硬貨の表面は共通のデザイン、裏面は発行各国の独自のデザインです。下の一覧では各国共通の表面のデザインは左側に、裏面のフランスが発行するユーロ硬貨のデザインは右側に表示しました。

 共通の表面のデザインはそれぞれ「世界におけるEU」(1,2,5ユーロセント)、「独立した国の集まりとしてのEU」(10,20,50ユーロセント)、「国境のない統合されたEU」(1,2ユーロ)を表しています。

 各国独自のデザインの裏面ですが、EU(欧州連合)を象徴する12個の星を配置することは共通となっています。(今後ユーロ公式採用国が増えたら星の数も変わるかも!?)

(以下の一覧では単位をユーロに統一して、1ユーロセント=0.01ユーロと表記します)

表 面
詳 細
裏 面





0.01  0.02  0.05





裏面のデザインはフランスを象徴する女性「マリアンヌ」で、「フランス」という国を擬人化した時の呼び名でもあります。

ユーロ硬貨のほか、切手などにも描かれたり、庁舎などの施設に彫像が置かれたり、国民に親しまれています。

また国名の略称「RF」の文字は硬貨8種類すべてに取り入れられています。





0.10  0.20  0.50







裏面のデザインは「種を蒔く人」。フランス・フラン期には1,2,5フラン硬貨の裏面のデザインでした。

0.20ユーロ硬貨のみコインの輪郭が円ではなく、7箇所のくぼみが施されています。



1.00  2.00



裏面のデザインは、
@命・連続性・成長を象徴する木
Aフランス国土を象徴する六角形
B共和国のモットーである“自由・平等・友愛”の文字
これらを組み合わせたデザインとなっています。

2種の金属をはめ込んである硬貨で、フランス・フラン期には10フランと20フランがこのタイプでした。


 7種類あるユーロの紙幣は「ヨーロッパの時代と様式」というテーマでデザインされ、ヨーロッパを代表する建築様式を取り入れた架空の建築物を、それら建築様式の変遷とともに描いています。

 表面は「EUの開放性と協力の精神」を表す「窓」と「門」を、裏面は「ヨーロッパの市民同士、ヨーロッパと世界の他の地域とのコミュニケーションの象徴」を表す「橋」をデザインしています。

5紙幣

色:グレー

様式:クラシック


10紙幣

色:赤

様式:ロマネスク


20紙幣

色:青

様式:ゴシック


50紙幣

色:オレンジ

様式:ルネッサンス


100紙幣

色:緑

様式:バロックとロココ


200紙幣

色:黄

様式:鉄とガラスの時代


500紙幣

色:紫

様式:20世紀現代建築

硬貨・紙幣とも本物の大きさ、色とは異なります。ご参考までにご覧下さい。