マルセル・エイメ広場からなだらかな坂のノルヴァン通り(Rue Norvins)を進みます。途中で路駐のビートルを見つけました。後ろの窓の張り紙に「売ります 1978COX 13万キロ 値段は要相談」とありました。シートは革張りでまだまだ現役のようでした。

 坂を登り切って下りになるとサクレ・クール寺院が見えてきました。ゆるやかなカーブと建物の間に顔をのぞかせる寺院の尖塔の風景にキャンバスを並べている人もちらほら。人で賑わうカラフルなノルヴァン通りとサクレ・クールの白がかもしだすコントラストが目にまぶしい感じさえします。


 ノルヴァン通りがソール通り(Rue des Saules)と交差する角にブラッスリー・ル・コンスラ(Le Consulat)があります。ここはモンマルトルでも古くからあるお店の一つで、ピカソやシスレー、ゴッホ、モネ、ロートレック等が集ったところ。ユトリロの描いた「Le Consulat」は現在ポンピドゥーセンターに収蔵されています。

 数々の映画にも登場して、最近ではウッディ・アレンの「世界中がI Love You」に出ました。ちょうど散策コースの折り返し点ですから、かつての絵描きたちを思いながら一息つくのに立ち寄ってみるのもいいかも知れません。







モンマルトルの丘散策ポイント
(所要時間:約2時間30分)