この教会は現存するパリ最古の教会で、6世紀にパリ司教サン・ジェルマンが聖者サン・ヴァンサンを祀るために聖堂を建てたのが始まりです。メトロ4番線のサン・ジェルマン・デ・プレ駅にある銅版画でかつての様子を知ることができますよ。

 当初はその豪華さからサン・ジェルマン・ドレ(サン・ジェルマン金色堂)と言われていましたが、その後異民族の侵攻などを受けて破壊が繰り返されました。いつしかサン・ジェルマン・デ・プレ(牧場のサン・ジェルマン)と呼ばれるようになり、これがこの界隈の名前の元なんです。今のこの辺りの賑やかさからはかけ離れた名前ですね。

 再建された後は貴族の館が建ち並んで、その周りに工芸職人が住んだとの事。近くに骨董屋が多いのはその名残だそうです。

 この教会にはデカルトのお墓があり、隣りの辻公園にはピカソ作のアポリネールのブロンズ像があります。この辻公園、一歩中に入ると驚くほど静かで、パリのど真ん中にいることを忘れてしまいそうですよ。






サン・ジェルマン周辺散策ポイント
(所要時間:約2時間)