マラケ河岸を少し歩いて、サン・ペール通り(Rue des Saints Peres)を左に曲がります。この通りは6区と7区の境界になっていて、このサン・ペール通りとヴォルテール河岸(Quai Voltaire)、ボーヌ通り(Rue de Beaune)、リュニヴェルシテ通り(Rue de l'Universite)で囲まれた7区側の四角の地域をカレ・リヴ・ゴーシュ(Caree Rive Gauche)と言います。

 このカレ・リヴ・ゴーシュには18世紀の貴族の館がたくさん残っていて、今では古美術、アンティーク家具、焼き物、絵画、織物などを扱うお店がひしめき合っています。それもすべてが専門店で威厳が感じられます。

 7区というお土地柄、売るお店も買う人も超一流でしょうから僕はウィンドウを眺めるのがやっと。しかし、見る度にため息が出るほどの品々に古き良き時代を見るような気がしました。


 サン・ペール通りが最初に出会う道はリール通り(Rue de Lille)で、両通りの角にあるのは国立東洋言語文化研究所(Institut National des Langues et Civilisations Orientales)、通称Langues'O(ラングゾ)です。友人がここに通っていたのでちょっと中に入ってみました。

 猫の額ほどの中庭にはこの研究所の創始者、ド・サシが姿を銅像に変えてじっと座っています。授業の予習をする学生さんの姿もチラホラ。掲示板にはカリキュラムの連絡やアルバイト情報がぎっしりでした。






サン・ジェルマン周辺散策ポイント
(所要時間:約2時間)