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サン・ジェルマン大通りをサン・ミッシェル方面に少し行き、最初の道の交わるところを180度近く曲がってジャルディネ通り(Rue du Jardinet)を進みます。右手に高校、左手には小学校があって生徒の元気な声が聞こえます。
どんどん行くと黒い鉄柵があって奥にはレンガの建物。「行き止まりかぁ」と思いましたがここは通れるとの事なので、中に入ってみましょう。この18世紀ゴシック様式の建物はパリ北西の街、ルーアンの大司教のパリ別邸だったんだそうです。
今もちゃんと住人がいて、パリの一等地で城館住まいをしてるんです。夢のようですね。
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門をくぐるとちょっとした広場になっています。その片隅で目を引いたもの。なんと井戸があるんです。もちろん今は使われてはいませんが、パリで井戸を見たのはここが初めてです。
アーチを越えるとまた広場になっています。中世風の街灯を目の当たりにしながらゴシック様式の建物に囲まれていると、今自分はどの時代にいるのか分からなくなるようです。
街灯の下にある石はその昔、女性や老人が馬に乗るための踏み台に使ったもの。まだ馬が移動手段として普通に使われていたいにしえの名残がこんなところにもあるんですね。
先にある鉄柵を抜けると、コメルス・サン・タンドレ小路の中ほどに戻ります。さて、次の通りに向かうとしましょうか。
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