他の散歩コースでも触れましたが、パリの街を歩いていると建物の壁ににプレートが掲げられている事があります。その建物に由縁のある人物や出来事などが書いてあって、そこで繰り広げられた歴史に気付かされるのです。史跡・名勝にはこげ茶の標識に赤文字で書かれた市で設置している「Histoire de Paris」もあるのでご参考に。

 そんなプレートがこの通りにもいくつかあります。例えば17番地の建物には、ここが19世紀初頭に文豪バルザック経営の印刷所として使われていたことが書いてあります。

 そして24番地には劇作家のラシーヌが1699年4月21日にここで亡くなったとあります。
 ラシーヌは友人モリエールの劇団から花形女優を引き抜いたりなど、野心家という評判も出ましたが、当時のトレンドであった恋愛悲劇で成功を収めて1673年にアカデミー・フランセーズ会員に選ばれるなど、古典主義悲劇作家としての頂点を極めた人物です。ルイ14世の側室マントノン夫人からの創作の依頼が劇作家としての最後の仕事となりました。







サン・ジェルマン周辺散策ポイント
(所要時間:約2時間)